2014年8月4日月曜日

IT勉強会について本気出して考えてみた

なんか広島が誇るスーパーハッカーひむらさん(以下:ひむひむ)が広島の未来に憂いてるみたい。

地方のIT勉強会ってこのままで大丈夫なのかな


僕から見たひむひむはこの一年で中国地方を代表するエンジニアのポジションを築き上げたのは間違いない。
元々彼自身に色んな魅力があった上に彼の行動力で為した結果だと思う。
そこに大きな影響を与えたのはオープンセミナー広島やすごい広島を始めとする勉強会の存在。
そんな彼だからこそ勉強会の良さとか大切さとか、そしてこのままでは無くなっていく危機感みたいなモノを感じてるのかなと思う。
実際にそれは勉強会ブームの終息と共に僕も強く感じてる。
例えば去年、こんな話題でJJUG CCCに登壇させていただいた。


■当日のTwitterまとめ
JJUG CCC 2013 Spring R2-6 [BOF] 地方における勉強会事情

■当日のふりかえりブログ
JJUG CCCに参加&セッションしてきた

■当日の資料



僕はこの資料のとおり、勉強会はコミュニティに育ててもらってるしすごく楽しいものだと思ってる。
だけどこの前後くらいからゲーセンの格ゲーと同じ「緩やかな死の足音」みたいなモノを感じてた。
実際に今まで主力で勉強会に来てた人が少しづつ勉強会から離れてる。
例えば


  • 結婚したり子供が出来た
  • 転職等で遠方に転居した
  • コミュニティの取捨選択の判断が厳しくなった
  • 交友関係が成熟していて発展がなく、勉強会として集まる必要があまりない
  • そもそも勉強会に対するリソースやコストが割に合わない


などなど。
他にもいっぱい理由があると思うけど何らかの理由で人は減ってる。
で更にこの後、Twitterでこんなことがあった。

Twitterまとめ - 勉強会について本気出して考えてみた

この時、第二回 中国地方DB勉強会は正直コンテンツとかタイミングとしては自信があった。
(どれくらい自信があったかと言うと100人入る部屋借りたくらい)
だけど結果としては思ったよりも集客は少なかった。
これは

・ターゲットに対するアプローチが下手だった
・コンテンツの魅力を自分が伝えきれなかった
・そもそもDBというコンテンツ自体がみんなの興味を獲得できてないのかもしれない

などなど他にも沢山色んな理由があるんだろうけど僕は

とりあえずで勉強会に参加してくれる時代は終わった


つまり勉強会ブームは完全に終わったって思った。
これは格ゲー時に既に通った道だったのですごくハッキリと感じた。
なのでこのまま放っておくと参加者の新陳代謝は無くなってどんどん人が減っていくと思う。
そこでこの時も言ったけど


と思ってる。
実際にゆるふわ系というか身内にまったりやる集まりはそれなり見かける。
だけどそれだけじゃあ勿体無いと言うか緩やかな死は止めれないと思ってる。
そこで自分が考えた一つが次のとおり。

1. 参加者の新陳代謝を上げる

そもそもなぜ僕がお金が使える勉強会も必要だと思ってるか。
まず色んなスタイルで色んな人が楽しめれば良いんだけど本当に聞きたいこと(日頃経験してない知識)って一日じゃあなかなか手に入らない。
だからやっぱすごい人に教えてもらうのが手っ取り早いしそういう情報を仕入れるアンテナを作る必要がある。
それに一番効果的なのは勉強会にその手の達人を呼んでコネクションを作ること。
(インプットを育てる)
その次に大切なのが自分のアウトプットを増やして知識の定着をすること。
だからまずビックスピーカを呼ぼう!!
ってのが建前。
実際のところ、兎にも角にも参加者の新陳代謝の活性化には新しい参加者が必要。
そこで勉強会に来たことが無いような人が来るきっかけになるような強い動機にはやっぱ

  • 即実践投入できる知識や経験の取得(ハンズオンとか)
  • 名前や概要を見ただけで聞きたくなるようなスピーカー

みたいなわかりやすい魅力だと思ってる。
(当然他にも 勉強会の色気 を出すような工夫も日々必要だけど)
そこで遠方の講師を呼ぶってなると最低限、交通費と宿泊費はかかる。

# いつもノーギャラで来て頂いてる皆様。
# そしてボランティアでやってくれてるスタッフの皆様
# 本当にありがとうございます。

で実際にそういう人たちに来てもらうセミナーとかは3000円~5000円とかする。
例えば第1回 中国地方DB勉強会の例を取ってみるけど

■第1回 中国地方DB勉強会
※当日の内容は動画も資料もあります

■関東の講師(この時は奥野さん)を呼ぶ
・交通費 約4万円
この時、奥野さんは宿泊費しなかったけど宿泊費する場合はいつも上限1万円で宿泊費も出す

■設備費
・会場費 4,280円+ 通信費 600円
大学の施設や県の施設を借りると安く済むので助かる
(この時は県の図書館を借りた)
広島市内で100人近く入る会場(例えばRCC文化センター)を一日借りると5万とか超えちゃう。

これは大垣さんには大変申し訳無かったけど交通費自費で来てもらった上でこの状態。
スタッフのみんなも交通費とかボランティア。
で参加者はスタッフ抜くと13人くらい。
単純に人数で割ったらこれでも参加費3000円超えちゃう。
こうやって考えると有料セミナーの参加費が3000円~5000円かかるのは適正価格だ。
しかも実際に地方から東京に行ってセミナーを聞く交通費を考えると格安だ。
と考えてくれるのは訓練された勉強会参加者だけ。
ちょっと興味があるくらいの人に3000円なんてハードル高い。
中国地方DB勉強会だって地元の人が参加費3000円だと参加しただろうか?
だから参加費はできるだけ低価格に抑えたいのが運営側の本音。
そうなると自腹を切るリスクとか大量の人数動員が必要になったりとかで本当にハードル上がる。
そこでお金を使える勉強会の存在が大事になってくる。
例えば中国地方DB勉強会はJPUGが予算出してくれるからコミュニティの援助のお陰で参加費を0円に抑えれてる。
オープンセミナー広島オープンセミナー岡山は地元企業の協賛のお陰で参加費を0円。
こういう勉強会の実績をどんどん積み上げて勉強会を支援する動きがもっと活発になってくれば色んな取り組みが出来るようになるはず。
例えばTDDBCなんて超素晴らしいイベント。
だけど今年は開催されない…
(スタッフではないので詳しい理由は知らないので下記はあくまで推測)
例えばハンズオンは講師(TA)の数が必要になるし準備も大変だ。
さらに参加費で予算を賄うのであれば運営のリスクも大きい。
だから毎年大体的にやるのは大変だと思うので仕方ないと思う。
(TDDBCなんかは何回も参加するイベントでも無いので母数が少ないと需要がなくなるの早いし)
でもこれを支援する仕組みがあったら来年は開催されるかもしれない。
そしてそういう仕組を作るための基盤作りを今自分は頑張ってるつもり。
そしての基盤作りの中で新規の人が来るきっかけ作りをしてる。

2. 勉強会に来てもらった人を育てる

お金のかかった勉強会に来てもらった。
そしたら次はもっと勉強会を好きになってもらう必要がある。
そういう時にゆるふわ系の勉強会はすごく重要なポジションになってくる。
あの身内で同じ趣味の話をしてる時間は至高の時間と言っても過言じゃない。
だからそういう勉強会もすごく大切だと思うしそんなイベントの方が楽しいとさえ思う時がある。
そしてそういうのはひむひむがすごい頑張ってる。
だから僕は人を集めたら今度はひむひむのようなコミュニティに上手く誘導する必要がある。
なので僕は中国地方DB勉強会はPostgreSQLに限らないしエンタープライズもWeb系も題材に取り上げて色んな人に来てもらうし色んなコミュニティへの橋渡しをしてる。
中国地方DB勉強会やオープンセミナー以外の他にもWeb Touch Meetingとかオープンソースカンファレンス@広島とかそういう集客の要素と橋渡しの要素がすごくあると思う。
そういう橋渡しを行いながらもっと勉強会を楽しむ人を増やして参加者の滞在率を伸ばしたりする必要がある。
そういう場所に来るのは100人集めて1人かもしれない。
だけどその1人が居なくなったらそれこそ緩やかな死から末期の状態になっちゃう。
だから懇親会だったり、日頃のコミュニケーションだったり、色んなところで何らかの楽しさが芽生えてほしいしそういうきっかけ作りは大事だと思う。
そういうところは岡山のコミュニティは上手だなって思う。

3. コミュニティ(勉強会)の一部になってもらう

一番わかりやすいのはスタッフ。
でもスタッフだけがコミュニティの一部じゃない。
ブログを書くまでが勉強会とか言ったりするけど「○○勉強会に参加しました!めっちゃ面白かった!!」ってブログ書くだけでもコミュニティの一部。
それを見た他の人は興味を持つし、それを見つけたスタッフは嬉しくてその日のビールは旨さ10倍。
そしてそんなコミュニティへの関わり方で一番簡単なのはひむひむ言う通り、イベント情報の拡散だと思う。
ひむひむも言ってるけどSNSでは今は色んなシェアの仕方もある。
僕はもっとレイヤー低くていいと思ってて職場の昼休憩の話題にしてくれるだけでもいい。
他のイベントとか飲み会でちょっと話のネタとして話題に出してもいいかもしれない。
他にもTwitterで話題が出た時にちょっとリプを飛ばし合うのも良いと思う。
そういう積み重ねが1をやってる自分や2をやってる人達の助けにすっごいなる。
だからひむひむはもっとみんなにコミュニティの一部になって貰いたいんだって伝えたかったんだと思う。




ということで感情に任せて一気に書いたからまとまってないけど無理矢理まとめる。
僕にはひむひむのような求心力はないけどコレを見てた人が少しでも自分たちの楽しい居場所とか好きな事について考えてくれたらなって思う。
今回はIT勉強会が軸だったけど実はこれは結構色々当てはまる。
例えば僕の所属する日本PostgreSQLユーザ会だってそう。
先輩方のすごい努力で日本のコミュニティとしてすごく大きいコミュニティになってる。
でもデータベースエンジニアって若い人が全然足りないからコミュニティの平均年齢がどんどん上がってる。
10年後、コミュニティが今と同じ状態になってるか正直わかんない。
だから僕は育ててもらってるコミュニティの恩返しの一つとして勉強会を通してJPUGの新陳代謝の活性化を目指してる。
他にも冒頭で触れた昔ながらのゲーセンとかもうほんとヤバイ。
どんどん潰れて無くなっていて地方だと絶滅危機種。
雀荘とかも今は随分見なくなったよね。
こういった事に流行り廃りは絶対あるんだけどその中で自分が好きな場所とかこれは大切だって思う事に対してはみんなもっと積極的になったほうがいいと思う。

と全然まとまって無いけどまとめとしてはこんな感じ。